「大奥妖斬剣」その1


  暗い廊下を志乃は走っていた。走りながら己を叱咤している。
(何故!何故にもっと早く気付かなかったのだ! この妖気、そしてむせ返るような淫気、只者では無い! )
 ここは男子禁制の大奥。将軍のお世継ぎ候補を産む為だけに集められた若く、美しい女性だけの世界である。
 志乃は、大奥の治安を守る女剣士隊の副長であった。
 女ばかり、それも絶世の美女、美少女を集めた大奥は、さまざまな存在に狙われている。将軍にあだなさんとする闇組織、名のある美女をかどわかし、調教して売りさばこうという秘密結社、そして、人外の魔物達。
 そうした存在から大奥の美女達を守るべく結成されたのが、孔雀衆と名づけられた精鋭ぞろいの女剣士隊であった。
 彼女が向かっているのはつい先月、大奥入りしたばかりの、千枝という少女にあてがわれた部屋である。
 千枝は儚げな中にも一筋の強さを感じさせる美少女であった。肌の色が抜けるように白く、腰の辺りまで伸ばした髪は艶やかな黒で、俗に言う「からすの濡れ羽色」である。
 かなりの銘家の出であると伝え聞いているが、少しも高飛車な所が無く、女中連中の評判も良かった。
 千枝の部屋に一歩近付く毎に、妖気も淫気も更に濃くなってゆく。
(手遅れかも知れぬ……)
 形のいい眉をひそめ、唇を噛んだ志乃は、刀の柄に手をかけ、障子の前に立った。
「御免!」
 一声発して障子を蹴り開け、室内に飛び込む。
「むう!」
 八畳二間に仕切られた奥の部屋は寝室になっており、そこには浅葱色の蚊帳が張られている。
 その蚊帳の向こうで展開しているとてつもなく淫靡な光景に志乃は息を呑んだ。
 千枝が、あやかし……異形の化け物に犯されていた。
 あやかしの姿は、巨大な蛇を思わせた。碁石ぐらいの大きさの菱形をしたうろこに覆われた黒っぽいその表面は脂のような分泌物でぬらぬらと照り光っている。
 あやかしは千枝の身体に幾重にも巻き付き、ぬるぬると蠢いて彼女を責め泣かせていた。口腔から伸びた蛇そっくりの舌が、桜色の乳首をチロチロと舐め回し、二股になった先端で器用に挟んで擦り上げながら揉み転がしている。
 異様に粘性の高い唾液に濡れ光り、限界にまで尖りきった乳首は、捻られ、引っ張られ、グリグリと円を描くようにこね回され、薄く小さな乳輪に押し込まれて思う存分もてあそばれていた。
「ひぁぁぁ……んぁぁぁ……はぁぁぁんっ」
 千枝は甘く消え入りそうな声を漏らし、上気した顔を力無くのけぞらせて喘いでいる。
 快楽の高まりが大小の波となって襲うたびにその身体がビクン、ビクンと震えた。
「このっ! 妖物めっ! 」
 叫んで抜刀しようとした志乃は、自分の身体が全く動かない事に気づく。
 まるで鋳型にはめ込まれたかのように、手足の関節が強張り、声もごく細いものしか出せなかった。 室内に飛び込み、千枝の痴態に一瞬我を忘れた隙を突かれて金縛りの術をかけられたようである。
 千枝を犯しているあやかしは、とてつもない妖力の持ち主であった。
「くううう……」
 全身の気を込めて金縛りを脱しようとしても、わずかに身体が震えるのみである。
 志乃は眼前で行われる陵辱を眺める以外、何も出来なかった。
「ああぁ……ひあああぁぁぁ……」
 乳首を強烈に締め上げられ、そこから伝わった強烈な刺激が千枝の声を裏返らせる。乳首がくびれるほどの力で巻き付いたあやかしの舌は、鋭い痛みと、それが変換された、堪えようの無い疼きを送り込み、少女の性感を歪んだ形で掘りおこし始めていた。
 ぶるっと大きく身震いした千枝が、明らかな恍惚の表情を浮かべてのけぞる。
 薄明かりに白々と浮かび上がった白い喉元から程好い大きさの胸乳にかけての曲線がたまら無く淫靡だった。その裸身はあやかしの分泌した粘液でぬめ光っている。
 その股間では、あやかしの長い胴が、秘所をぬるぬると擦り上げていた。
 下から上へ、恥丘に押し付けられた胴が秘所全体を擦り上げながらズルズルと動いてゆく。油のような粘液に濡れ光るあやかしの胴をびっしりと覆ったうろこの凹凸が柔肉をコリコリと責めくすぐり、堪らない刺激を与えながら延々と秘所を擦り続ける。
 自慰など知らぬ少女にとってはあまりにも強烈で、そして甘美な刺激だった。
 のけぞった口元から涎の筋を垂らしながら千枝は小刻みに痙攣している。
 秘裂の頂点で硬く尖って先端を覗かせた小さな肉芽のような雛先を、肉のやすりのようなウロコの連なりが連続して擦り上げ、剥け返らせてゆく。絶妙の力加減で押し付けられた胴が、粘液を分泌し、痛みを感じさせる事無く敏感な突起を小刻みに爪弾きながら蠢いてゆく超絶の刺激が無数の火花のような快感の矢と化して少女の身体を貫いていた。
 胎内奥深くで、人外の愛撫に反応した無垢の子宮がプルプルと痙攣し、止めどなく湧き出す淫蜜が、股間を濡らすあやかしの粘液と混じりあって泡立ちながら滴り落ちていく。
 恍惚の表情を浮かべてのけぞっている千枝の理性は全て剥ぎ取られ、一匹の牝となって快楽を貪ろうとしていた。
 やがて胴が終わりに近付き、赤く細い触手が密生した太い筆を思わせる尻尾が千枝の秘所をなぞり、すっかり剥け返ってコリコリに勃起し、赤く色づいてヒクヒクと震える雛先にキュッ! と巻き付いて締め上げながら引っ張っていた。
 先程からの刺激で限界まで敏感になっていた雛先を締め付けながら引っ張られるという壮絶な刺激が高まりきった千枝の快感を弾けさせていた。
「ひあぁぁぁぁっ!」
 大蛇を思わせるあやかしに巻きつかれた千枝の白い裸身が限界までのけぞって硬直し、ビクビクと激しく痙攣する。
 甘い香りの汗が全身に噴き出し、ぷしゅっ!と音を立てて子壺の入り口から白濁した愛汁が一筋迸って敷布団を濡らした。それが千枝の絶頂の証だった。
 のけぞったまま千枝の身体はヒクン、ヒクンと時折震え、絶頂の極みをしばらく漂っていた。その眼は恍惚に潤み、無理やり与えられた人外の責めに果てたとは思えぬ満足感に溢れた表情をしている。
「千枝様っ! くうううっ!」
 あやかしの人外の責めに、守るべき少女が果てさせられるのを目の前で見せ付けられた志乃は、何も出来なかった屈辱感と、腰の奥をざわめかせる妖しい疼きに唇を噛んでいた。 幼い頃から剣士としての鍛錬を積んでいるとはいえ、志乃も女であった。捨てようとしても捨てきれぬ淫欲は確かに存在する。大奥警護の女剣士隊という特殊な環境で働く志乃は、ごく自然に同性愛の味を覚えていた。いまだに処女であったが、かなりの所まで肉悦を知っている。
 なまじ快楽を知っているだけに、眼前でくり広げられる人外の陵辱がもたらすであろう壮絶な快楽が想像できてしまうのである。
 余韻に浸っていた千枝の裸身が弛緩し、痙攣が治まるのを待っていたかのように、あやかしが新たな責めを始めた。
 蛇そっくりな頭部を股間に寄せ、まだひくついている女陰の入り口にねっとりと舌を這わせる。既に充血してふっくらと花開いている桜色の花弁を毒々しい赤色をしたあやかしの舌が這い、柔らかな肉ひだをまくりあげるようにこね回し、舐め上げて思う様に蹂躙し始めた。先端は蛇のように二股に分かれていたが、全体的には人の舌のような扁平な形状をしている。ただし、恐ろしく長く、くねくねと良く動いた。
「ひっ! ……はわぁぁぁ!」
 クチュクチュという淫らな音がし始めるのと同時に千枝は再び始まった人外の責めに声を上げ、激しく身悶えた。
 大蛇のようなあやかしは先程の余韻で赤く膨れ上がって疼いている雛先に二股になった先端を絡めて締め上げながら、肉ひだの隅々まで舌をくねらせて舐めしゃぶる。
 右に、左に舌がくねるたびに千枝の身体がわななき、愛汁と、あやかしの唾液が交じり合ったものがトロトロと敷布団の上に流れ落ちて、大きな染みを作っていく。
 ビクビクと反応する千枝の下半身をじっくりと味わうかのようにあやかしの舌が淫らな水音を立てて蠢く様に、それを見ている志乃の股間も潤み始めていた。
 あやかしは千枝の秘裂を存分に舐めほぐしてよがり狂わせてからゆっくりと舌先を挿入していく。
 舌先が深く、深く胎内に挿入されていくに従って、千枝の下腹がビクビクと痙攣する。「んあああっ! ……ひぃぃぃぃっ! くわあぁぁぁっ!」
 内部で舌にどのような責めをされているのか、千枝は激しく泣き狂い、身悶えした。
 あやかしはその抵抗を巻き付きを強めて封じ、舌を更に深く挿入してこね回す。
 少し離れた所で金縛りになっている志乃の目にも、千枝の下腹が胎内で暴れる舌に押し上げられてボコボコとうねるのが見える程の激しい責めだった。
(ああ、あんな事をされたら子壺が引き裂かれてしまう……)
 強烈な陵辱の光景に頬を染めながら志乃は思う。千枝は既に将軍の物なのである。
 それを犯し、傷物にされるのを黙って見る事しか出来ない己のふがいなさが彼女は許せなかった。
(おのれ、おのれぇ……許さんっ! 絶対に許さんぞぉ! )
 何度も金縛りを解こうと気を練るが、全く身体の自由は戻らなかった。
 そうしている間も舌の動きは更に激しさを増し、千枝の胎内は人外の妖物の舌に嬲りまわされていた。
 じゅぷっ、じゅぷっ、と、いやらしい粘液音を立てて舌が出し入れされるたびに、泡だった淫蜜が掻き出されて滴り、布団をドロドロに汚してゆく。
「あはああああっ! んあああっ! きひいいいいっ!」
 千枝の嬌声は次第に獣じみた響きを交え、狂気の色を帯びてゆく。
 あやかしの舌が与える人外の快楽に精神が耐え切れなくなっているようであった。
 千枝の子壺を舌でこねくり回しながら、あやかしはカッ!と口を開いた。
 どす黒い体の表面色とは裏腹に、鮮やかな桃色の口腔が覗く。
 そこには牙の類は見えず。赤子の歯茎のような肉ひだがあるだけだった。
 あやかしは、はぐっ! と音を立てて千枝の秘所全体に喰らいついていた。
「あひいいいいいっ!」
 千枝が絶頂とも、悲鳴ともつかぬ声を上げてのけぞった。
 じゅるじゅるじゅる……ずずずずっ……。
 はしたない吸引音をあやかしは立て始めた。千枝の子壺から愛汁を吸い出して飲み込んでいるらしい。
(……あんなに音が出るほど愛汁が出るものなのか……)
 明らかに潤み始めた己の秘所を気遣いながら志乃は思う。そう思いながらも気を練り、せめて腕一本也とも動かそうと試みたが、全くの無駄だった。
 千枝の愛汁をすすり込みながら、あやかしはゆっくりと身体を解いていった。
 既に千枝は身悶えもせず、時折下腹をひくつかせるだけで、いいように秘裂を吸い嬲られている。
 大股開きになった千枝の股間に喰らいついたあやかしは、柔らかな秘所全体を歯の無い顎でやわやわと噛み、舌を激しく蠢かせて愛汁を掻き出し、すすり込む。

 長々と伸びたあやかしの胴がゆっくりと志乃の方に這いずって来た。
 細長い尻尾を先頭にして、まるでそこにも目があるかのようにズルズルと這い寄って来る。とてつもなく長かった。
(嬲るぐらいならいっそひとおもいに殺してくれっ! )
 心の中でそう叫んだ志乃だったが、心の奥底にある牝としての彼女がまったく逆……散々嬲り物にされて、喜悦の只中で殺される事を望んでいた。
 やがて、尻尾の先が、金縛りになった少女剣士の足元に達する。糸ミミズを思わせる赤い触手がわさわさと蠢きながら伸び始め、袴のすそからふくらはぎを這い登ってくる。
「ひぃぃぃ……」
 細い悲鳴を彼女は漏らしていた。不快感と同時に、被虐的な疼きが背筋を走っていた。 まるで本物のミミズを這わされているような冷たい感触が滑らかな肌の表面を秘所に向かって這い上がってくる。
 強烈に汚されている感触と同時に、とてつもない快感が志乃の背筋を震えさせた。
 志乃の耳にはあやかしが千枝の愛汁を吸い上げるじゅるじゅるという淫らな音と、既に正気を失っているらしい彼女の獣じみた嬌声が絶えず聞こえていた。
 これほどの声を上げていても誰も来ないのは、あやかしが妖術でも使って音を漏らさぬようにしているのであろう。
 孔雀衆の中でも妖気探知能力に秀でた志乃だからこそ、このあやかしの気配に気付いたのだ。誰にも告げず、一人で突っ走ってしまったのは彼女の不覚であった。
(己の腕を過信しすぎていたのか……その戒めがこのおぞましい陵辱とは、いささか過ぎた罰だな……)
 志乃は必死に金縛りを解こうとしながらも、そう思う。
「ひうっ!」
 触手が下帯の隙間に這い込んで来た。冷たいミミズに陰毛の間を這いずられているような嫌悪感で鳥肌立ってしまう。
「うぁぁぁ……」
 志乃は泣きそうな声を漏らしていた。秘裂の肉ひだの中にまで、ミミズを思わせる触手が入り込んで蠢いていた。冷たい触手が脈動しながら熱い肉の溝を掘り返すように蠢き、肉ひだを捲り上げ、こねくり回して、否応無しに快感を送り込んでくる。
 肉悦を知っている志乃の身体は敏感に反応してしまう。下腹の奥から燃えそうに熱いぬめりが下り落ち、溢れ出して下帯を濡らした。
「だっ、ダメェ……や、止め! そこはっ! ひいいぃ!」
 触手は濡れそぼった秘裂を這い登り、あろう事か小さな尿道口に狙いを定めていた。単身飛び込んできて、罠にはまった少女剣士に徹底的な屈辱を与え、その恥じらいを楽しむかのように何度も突付き回した後、ゆっくりと侵入してきた。
 異物を挿入された事の無い、肉の細管を、赤い触手がくねりながら逆行してくる。
「うあぁぁぁ……やぁぁぁぁ!」
 氷のように冷たい触手が尿道を逆行してくる異様な感触が、志乃の尿意を誘っていた。
 ちくちくと痛いような感触を与えながら、明らかな拡張感を感じさせ、触手はゆっくりと奥を目指す。
 とてつもない屈辱感と、堪らない尿意の板ばさみにくねくねと身悶えしながら志乃はすすり泣き始めた。
 それでも容赦無く触手は尿道を奥へ奥へと這い進み、やがて膀胱の手前にまで到達していた。尿道を塞いでいる弁が圧迫され、堪らない尿意が襲ってくる。
 唇を噛み、腿を震わせて耐えている志乃に止めを刺すかのように、尿道内で触手がくねり、弁をこじ開けた。
「ああ……あぁぁぁぁ……」
 耐え切れずに志乃は迸らせていた。灼熱感を伴って恥辱の体液が無理やり排泄させられ、下帯を重く濡らしていく。尿道に触手が挿入されたままなので一気に迸らせる事が出来ず、もどかしい排尿感が延々続く。
 強制放尿の羞恥と快感に腰が抜け、床にへたり込みそうになるが、妖力で金縛りになった志乃の身体は倒れることさえ許されない。
 無理やり失禁させられた事で、少女剣士の矜持はすっかり打ち砕かれていた。
 立ったまま、腿を伝う熱い失禁を感じながら、志乃は屈辱と羞恥に身を震わせている。 その身体中に赤い触手が巻きつき、衣服の下に這い込み、志乃の柔肌は緊縛されてゆく。
 数分間に及ぶ長く屈辱的な放尿が終わる頃には、少女剣士の身体は完全に触手によって呪縛されていた。
 小ぶりだが形のいい乳房をくびり出すように赤く細い触手が食い込み、らせん状に巻き上げた触手が、先端で尖った小さな乳首に巻きついて締め上げ、疼痛感を伝えてくる。それが次第に快感に変わりつつある事を志乃は気付いていた。
(……これだけの痴態、失態……自害は免れぬ……なら、ここで犯されて殺されても同じ事……狂うまで犯されるのもいいか……)
 そういう少し捨て鉢な気持ちも湧いてきてしまう。
 その気持ちを察したかのように、全身を緊縛している触手が、ズルリ、と動いていた。
「くううぅんっ!」
 全身に食い込む触手がもたらす緊縛感が、今まで体験した事の無い異様な快感の矢となって志乃を貫いていた。
 秘所は尿道に触手の侵入を受けているだけで、そこ以外は責められていない。それがかえってもどかしく感じられて、志乃を混乱させる。
 全て迸らせたにもかかわらず、ジンジンと疼くような尿意が残り、そこに挿入された異物の感触を、志乃に伝えてくる。
 無意識のうちに腰が小刻みに蠢いてしまうのが抑えられない。
(秘所をもっと責めて欲しいと思っているのか……こんな化け物に……)
 自分の本能が明らかにそれを欲しているのを彼女は悟っていた。
 触手はうねうねと脈動し、志乃の柔肉に食い込んで異形の刺激を続けている。
 生きている縄による緊縛責めを受け、志乃の中の牝の部分が強烈に反応しつつあった。「あっ! ……うあぁぁ……い、痛い! くぅぅぅ……」
 乳房と乳首が強烈に締め上げられていた。乳首がうっ血するほどの力で数秒間締め上げては緩め、再び強烈に締め上げるのを繰り返されるうちに、苦痛が次第に快感に変換されていく。胸の奥から甘い疼きが湧き上がってくる。
「ふわ……ぁぁ……」
 志乃の口から明らかな快楽の声が漏れ始めるのと同時に、数本の触手が秘裂を擦り始めた。数本が捩れ合って束になり、人の指ほどの太さになると、それで潤み始めた秘裂をぬるぬると擦り上げる。肉縄の分泌する脂状の粘液と、秘裂から溢れ出した愛汁が混じり合って白く練り上げられ、ヌチュヌチュと卑猥な音を立て始めた。
「ひぃ! ……うぁぁぁ……融け……融けちゃうっ! はぁぁんっ!」
 明らかに甘い声を上げ始めた志乃の股間では、秘裂を割って食い込んだ赤い触手の束が尻の谷間から雛先まで、満遍なく密着して擦り続けている。肉の荒縄による股縄責めのような状況になっていた。そのうちに立ったまま嬲られている少女の膝がガクガクと震え始め、床にへたり込みそうになる身体を、意外なほどの力を持った触手が支えていた。
 そういう不自然な体勢で嬲られているという状況そのものが、志乃を被虐の快感の底無し沼に引きずり込んでいく。
 彼女は立ったままの姿で絶頂を迎えようとしていた。
 腿を粘液混じりの愛汁が伝い、足元に出来た失禁の染みに合流して淫靡な水溜りを形成している。
 黒々と磨き上げられた床板に出来た水溜りには、人外の快楽に蕩け始めた志乃の表情が映っていた。そこには、精悍な少女剣士の面影は既に無い。
 少女の身体のわななきから、絶頂が近いことを悟った触手の束は、秘裂の上端でしこり立った陰核を、体内に押し込むようにして、グリグリと揉み回す。
 痺れるような快感の矢が下腹から頭頂部まで一気に走り抜け、志乃の顔が天井を向いた。その喉から泣き震える声が搾り出される。
「あぁ……あぁぁ……はっ、果てるっ! ……くううううんっ!」
 志乃が身体をブルブルと震わせて絶頂に達していた。収縮した膣口から絶頂の証である濃い愛汁が、ピュッ! と迸り、床に広がる失禁の水溜りに粘る飛沫をあげた。
 少女剣士はがっくりと頭を垂れ、完全な敗北感で放心状態になっていた。
 それでもなお、秘裂を責める触手の動きは止まらず、千枝の胎内を責める舌の動きも止んでいない。
「やぁぁっ! またっ、また果てるっ! 果てちゃうううっ!!」
 まだひくつきの治まらない秘裂を容赦無く擦りまくられ、志乃は立て続けの絶頂に追い込まれて悶え泣く。
 助けの来ない大奥の一室で、二人の少女はあやかしの陵辱に狂い泣かされていた。

 続く

大奥妖斬剣02
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