3・「読みきり短編というもの」
ついに始まった執筆。OKの出たプロットに従ってとにかく書いてみる。出だしは意外とすんなりいった。
元、魔法少女という設定なので、その頃の栄光を夢という形で回想させる。魔女っ娘モノのアニメのノリを想定して書き進め、それなりにまとめられた。
次のシーン、キャラの描写がいまいち細かくならない、今までさらっと書き流したきたので、描写を細かくしようとすると文章が変になってくる。
もっと勉強しなきゃいけないなぁ……等と思いつつ、他の作家さんの作品を読んでみたりもする。幸い、二次元、ナポレオン等はほぼコンプリート状態で持っているので読むものには困らないのだが、それをフィードバックするとなるとなかなかうまくいかないのである。
真似文章なんて誰も読みたくないだろうし、だからといって妙にこねまわすのも破綻の元だし……。
思うがままに書いていたら、女魔道士と少年の逆レイプシーンが妙に長くなってしまった。さらに、魔法少女モノにはありがちな動物型の相棒キャラを登場させて狂言回しに使おうとしたのだが、やはりそれも文章の量を押し上げてしまう。
最初はそれでも十分規定分量に収まるだろうと思っていたら、どうもかなり長くなってしまった。
相談の結果、相棒キャラは存在を抹消(W)逆レイプシーンは削る事にした。短編ゆえにエロシーンは主人公に絞り込み、その分、濃い描写をするようにアドバイスされる。
レイプシーンははっきりいってほとんど書いたことがなかったので、試行錯誤しながら何とか形にした。そこでいつもの悪い癖、同じような言い回しの連続を指摘される。
なかなかすぐには直らない悪い癖だ。そうこうしながらラストシーンまで書き進め、細部の修正アドバイスを受けた。
やっぱり長過ぎるらしい、ラストの少年とのやり取りも大幅に削る。それでも破綻しなかったのは編集様の的確なアドバイスのおかげだろう。
一応の完成。しかし、それでもやっぱり長過ぎた。かくして短縮のための戦いが始まったのである。
続く
描写力不足を痛感
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