「単行本のお話 まったりやりすぎたつけが……」
少しまったりとやりすぎていたらしい。気がついたら締め切りまで三週間ほどになっていた。
編集サイドから挿絵の方に渡すために現在完成している全ての原稿をメールするように依頼される。
この時点で完成度は五十パーセント程度。ペースアップしないと推敲の時間が取れなくなってしまう。
章の頭から順番に書くのではなく、各章の書ける所をバラバラに書いていたので、全体の進行具合が掴みきれていなかったのである。
それは自業自得。プロット段階でサクサク行くつもりになっていたのだが、いざ、書き始めてみるとキャラが思ったように動いてくれなくて、執筆速度が上がらなかったのが痛かった。
わたしの執筆スタイルは脳内妄想映像ノヴェライズ型(爆)なので、キャラが動いてくれないとどうしようもないのである。
仕方無くエロシーンを書きまくる。書いているときにはそこそこ長いと思っていたエロシーンだが、あとから読み返してみると意外と短い事に気付いたりもする。
これってやはり描写力不足なのだろうなぁ。
なんだかんだでエロシ−ンの数だけは溜まったので、それを繋いでストーリーを捻り上げていく。
章の完成に先立って編集部宛てに送付していたエロシーン抜粋に対するアドバイスが出たので、それを参考にストーリーを再構築。
ヒロインがひたすらやられっぱなしの作品になってしまいそうだが、そこは、まあ、OKでしょう(w)
普段はラブラブものしか書いていなかったので、凌辱シーンの感触がどうも掴みきれていないような気がする。
で、他の先達の方々の作品を色々と読んでみる。
それを自分のリズムで消化しようとすると、さらにわからなくなってしまう(爆)
こういう感覚は書きながら自得していく他ないのだろう。
四苦八苦しながら書いているうちに、時間だけが刻々と過ぎていく。
だんだん焦ってきた。