「ハニーラブラブ 甘き蜜月の契り」

  鏡の前で神妙な表情をした少女の頭部に、白いヘッドピースが乗せられた。
「お似合いですよ、ルシアン様」
 傍らに立った侍女長が声をかけてくる。
「……あたしもまあ、似合ってるとは思うんだけど」
 鏡に移った自分の姿を見つめながら、ルシアンは少し不機嫌そうな声を出した。
「でも、何でメイド服なの? ドレスは?」
 鏡に映った最上級の黒いベルベット地で仕立てられたメイド服姿の己を見ながら、ルシアンは唇を可愛く尖らせる。気の強そうなきりっとした顔立ちの美少女だが、仕草の端々にまだ子供っぽさが残っていた。
「ドレスは今、仕立てさせている。しばらく我慢しておれ、その恰好もなかなか似合うぞ」
 背後からいきなりかけられた男の声と同時に、メイド服に包まれた形のいい胸が男の指に包まれ、やんわりと揉まれた。
「あんっ! ローゼン、またそんなマネを……やだっ、揉むなぁ! んぁ……」
 耳まで真っ赤にしたルシアンは、身悶えしてその指を振りほどこうとするが、布越しに伝わってくる妖しい愉悦に身体から力が抜けてしまい、思ったように動けなくなっている。
 鏡にも映ることなく背後から忍び寄り、やわやわと指を蠢かせてルシアンの胸を揉んでいるのは、この城の主である吸血鬼、ローゼンフェルド卿であった。
 ルシアンの身体に宿る最高の血潮、ハニーブラッドの力を得てその能力を大幅に増大させた彼にとっては、元凄腕のバンパイアハンターであるルシアンに気付かれずにその背後を取ることなど雑作も無い様であった。
「いいではないか、もうすぐ晴れて夫婦になる我らだ。この程度の戯れは当然だろう。相変わらずいい揉み心地だな、ほら、乳首も悦んでいるぞ」
 プリプリした弾力で指を押し返すバストの果肉を丹念に揉み込まれ、布越しに探り当てた乳首を摘んでクリクリと揉み転がされる快感に、ルシアンは声も出せずに身を震わせてしまう。
「うぁ、や、やめ……みんなが見てるっ……んあぁぁぁ……」
 乳首から送り込まれてくる甘い愉悦だけで果ててしまいそうになりながら、メイド服姿の少女は羞恥と快楽に頬を染め、瞳を潤ませて身悶えした。
「そんなに恥ずかしがることもあるまい。ここにいる侍女たちは、おまえの身体を隅々まで愛撫した者ばかりだ。あの時もいい声で泣いていたではないか……」
 うにゅうにゅと指を蠢かせながらローゼンフェルドはルシアンの耳元にささやきかける。
 低く染み渡ってくるようなその声音も少女の鼓膜を甘く震わせ、官能の炎をさらに煽ってしまうのである。
「ひぁ、そっ、それでも嫌ぁ……ホントに……お願いっ! ……ここでは……嫌」
 消え入りそうな声で哀願しつつ見上げてきたルシアンの瞳と、ローゼンフェルドの金色の瞳が一瞬、見つめあった。
「そうか、ならば場所を移そう。今日は天気もいい。太陽の下でたっぷりと可愛がってやるぞ」
 吸血鬼にあるまじき一言を発したローゼンフェルドは、子猫でも抱き上げるかのように軽々と少女を抱え上げる。
「えっ? あんっ!」
 ルシアンの返事を待たずにその身体を抱き上げたローゼンフェルドは、足早に部屋を出て行く。侍女たちは深々と一礼して二人を見送った。

 二人は城の中庭へとやって来た。燦々と照りつける昼前の陽光の下に、木々のざわめく音と、小鳥のさえずりがのどかに流れている。
 陽光によってほんのりと暖められたレンガ敷きの上に横たわらされたルシアンは、荒くなった呼吸と、身体を燃え上がらせている淫欲の炎を懸命に鎮めようとしていた。
 太陽の光がまぶしく、そして心地良い。
「たまにはこういう場所もいいだろう。さあ、ここなら誰も見ておらん。たっぷりと果てさせてやろう。好きなだけいい声で鳴くがいい」
 ルシアンの上に覆い被さったローゼンフェルドは、いきなり彼女の唇を奪っていた。
「んんっ!」
 男の力強い唇に口を吸われる感触で一瞬の内に意識が白いもやに包まれ、ルシアンは頬を赤らめながら喉の奥から歓喜のうめきを漏らしてしまう。
 メイド服の胸元が割り開かれ、清楚な白の下着もずらされると、健康的な皮膚に包まれた張りのあるバストがプルンと震えながら剥き出しになった。
 キスを続けたまま、青年の手が直接肉の果実を包み込んでその感触を堪能し始める。弾力たっぷりの乳肉を丹念に揉みこね、すくい上げるようにしてこね回し、根元を握り締めてフルフルと震えさせた。
「んっ、んふっ、んんんっ、くふうううんっ!」
 ルシアンは目元に涙すら浮かべて、乳房を蹂躙される快感に打ち震えている。普段の彼女が絶対に見せない、恥らう娘の表情に昂ぶったのか、乳肉をこねる指の動きは次第にハードになっていく。
 愛撫に反応して次第に張りを増し、熱く火照ってきた美乳の内部を探るかのように指先を突き込み、グリグリと蠢かせる。
「うぁ、あ、あっ、あぁぁっ」
 元々敏感なバストに対する気が遠くなりそうな人外の快感の連続攻撃に、ルシアンは裏返った声を出して身悶えする。
 プリンの柔らかさと、果実の張りを併せ持った極上のバストを思う存分弄びながらも、ローゼンフェルドの指は、ピンと尖り勃った乳頭にはあえて触れずに焦らしていた。
(いやぁぁ・・・ダメ、ダメぇっ! 気持ち良過ぎて、抵抗…できない……)
 これもまたハニーブラッドの力なのか、ローゼンフェルドの愛撫は、信じられないほど甘美な波動をルシアンの身体に送り込んでいた。
 全身がぱあっ! と紅潮し、甘い発情臭を発する汗が健康的に引き締まった肢体をしっとりと濡らす。汗のぬめりに包まれてグニグニと責め揉まれる乳房からは、さらに強い快感の波が沸き起こった。
 少女の呼吸が切羽詰った喘ぎに変じ、半開きになった唇の端からは喜悦の涎がトロリと溢れて頬を濡らす。
「もう限界のようだな。一度、胸だけで果てさせてやろう」
 ルシアンの昂ぶりを悟ったローゼンフェルドは、乳肉をこね回す指の動きをさらに強めながら、その頂点でツンと尖り勃った薄紅色の乳首に舌の洗礼を浴びせ始める。
「うぁ! いっ、ひいいいいいっ!」
 チロチロと小刻みに弾くように舐められた尖りから発する痺れるような快感に翻弄された少女は身体を弓なりにのけぞらせる。
 その身体を地面に押し込むかのようにして乳肉を圧迫したローゼンフェルドの前歯が、コリッ! と右の乳首を噛んでいた。痛みが快感の矢に変じて、少女の官能を弾けさせる。
「ひっ! ふわあぁぁぁぁぁっ!!」
 悲鳴にも似た絶頂の叫びを上げて、ルシアンは果てていた。
 メイド服の下で清楚な白いショーツに包まれた秘裂の奥から、触れられてもいないのに大量の淫蜜がまるで失禁したかのように迸り、股間を熱く濡らす。
 全身を硬直させてブルブルと身を震わせ、絶頂の嵐に翻弄されていた少女の肢体は、やがてぐったりと脱力して絶頂の心地良い余韻に身を委ねる。
「果てるときの顔も可愛いぞ、わが伴侶よ」
 そう言って微笑みかけてきたローゼンフェルドに。
「……バカ」
 頬を赤らめたまま、一言毒づいたルシアンであった。


 終わり



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